長い付き合いですし。せっかくですし。(4)

パルスィのイラストやらSSやら動画を探し回る生活が3年近くたった、2011年10月頃。

東方の新作が二本ほど発表され、パルスィを描いていた作家さん達は他のキャラを描き始め、緩やかに作品の発表頻度が遅くなっていきました。悶々とする日々です。

中でもパルスィの話をたくさん書いてくださった猫井はかま先生の連作が終わったのはショックでした。もう書かないのだろうかと待ち焦がれたものです。



欲求不満が募ってきた反動で、pixivに「~~に参加します!」ってパルスィのマンガのサンプルが見受けられ、未だに自分の知らないパルスィがたくさんあるんだと把握。生まれて初めての同人イベント【東方紅楼夢】に行きました。

入ったのは昼前くらいだったと思います。
会場前で、既にすごい人の量だと驚いたり、コスプレも初めて見て「ヤベェ、ここヤベェ。」と言い続けてました。
現実と比べると、なんて異質な世界なんだと鳥肌が立ちましたね。
会場に入ると更に人がごった返していて、ぶつかるたびに「ひぃ、スイマセン。」ってペコペコ謝ったり。
ポコポコぶつかりながらも、いっぱいパルスィの本を手に入れられて意気揚々と帰ったものです。

その日は家に帰ってからもずっと、パルスィの追っかけみたいな事をしていられるなら私は幸せだろうなぁと、思っていました。
水橋パルスィが織り成す世界の中で微睡んでいたかったです。

だけど、年を明けてもパルスィの作品は少なくなっていきました。
同人ショップに行ってもほとんどないし、あったとしても、イベントで買ったもの。
見たことのある絵柄は、別キャラが楽しそうに描かれています。

「3年だものなぁ。仕方ないね。」
足しげく通っても、同じ光景です。
無くなりつつあるものにしがみついて未練がましくしてるより、他を向いた方が良いのかなと、思い始めていました。(続く